A Deep Dive into Mastodon.
Abstract
こんにちは！
best-friendsというMastodonインスタンスを主な拠点としている@001こと，haruです．
この記事はろびにゃん（仮）Advent Calendar 2020への寄稿になります．
Mastodonに関しての説明は既に色々なところで行われているので，ここでは割愛して，より限定的なbest-friends(以下，ベスフレ)に関して使っているうちに得られたメリット・デメリットを書いて，インスタンス選定に困っている迷える子羊達をベスフレに誘致してユーザーを増やしてみる作戦をやってみようと思います．
Introduction
Mastodonという特性上から得られる共通のメリットとデメリット，これはTwitterや多くのSNSが採用しているフォローの仕組みとは異なった，インスタンスに属する全ユーザーの投稿がタイムラインに表示されるローカルという仕組みが挙げられます．
ユーザーをフォローして投稿を購読するタイプの既存のSNSの場合，フォローするという最初の段階で全体の投稿からユーザーを選定しているため，大きな情報の取捨選択をしていることになります．
この機構は気になる情報やユーザーの動向をRSS的に取得するには効率的ですが，一方で自分の知らない世界にスポットが当たらないというデメリットが存在します．これは思いのほかに大きく，イメージとして引き合いに出されるのは情報の氷山の一角ですね．
自分が選定した閉じた世界に入り浸ると，自分の思想と同じ意見の人間を求めるという心理的特性から，偏った思想を一般論と誤認して色々なトラブルの元凶に繋がります．
対してMastodonには，前述のローカルタイムラインという概念によって，この情報選定の偏りをある程度矯正できます．
ここでミスリード回避のために，<情報の選定をしないSNS>という環境を構築できるであろうインスタンスの定義を明確化をしておくと，一般的なインスタンスの多くは管理者が設営前に決定しているテーマがあり，これは地域をテーマにしたご当地インスタンス，イラストレータのためのPawooなどが存在します．あまりにも限定的すぎるテーマのインスタンスに登録すると前述の目的は達成できないことをご留意ください．
さて，前置きが長くなりましたが，次の章ではここで説明したメリット・デメリットの観点から多くのインスタンスの中からベスフレに登録することにフォーカスを当てて考察をしていきたいと思います．
Discussion
ベスフレは雑談をテーマにした（と勝手に思っている）比較的条件がゆるいインスタンスです．
内部の特性としては，ベスフレの前段として，friends.nicoというドワンゴが運営していたニコニコ動画と親和性の高いインスタンスがクローズすることに伴って派生したインスタンスという経緯があるので，自然にそこから移動してきたユーザーが多く， 当時の文化のいくつかが引き継がれているので，個人的な所感としてはニコニコ動画の雑談チャットといった特色がある．勿論，新規で入ってきたユーザーもいるので，全てのユーザーがその限りではありません．
しかし，一般的には設定されたテーマも登録するインスタンス選定の条件にするため，ユーザーの投稿以前に，ユーザー層がインスタンステーマに依存している可能性が大きいです．
ベスフレの前段のfriends.nicoの前段であるニコニコ動画はというと，一言で表現するとしたら，カオスですね．ベスフレも例外ではなく，混沌としています．
これは投稿内容だけでなく，ユーザー自体も対象で，筆者と趣味の合いそうな人から，対話すら不完全そうなユーザーまで幅広く揃っています．
これこそがメリット・デメリットの話に帰結します．フォローなしでインスタンス内のユーザー全てがタイムラインに列挙される投稿の中には，当然不快だと感じる発言もありますが，自分の知らない世界が多く存在します．
興味ない，と一蹴するのは簡単にできますが，色々な投稿のコンテクストを理解できると見えてくる世界があります．
個人的な感想として，そんなカオスなタイムラインに流れてくる投稿で心を動かされる，いわゆるエモいを体感することは殆どないですｗ
しかし，ユーザーが投稿するコンテンツのリンクは，その内容のカテゴリは多岐に渡るので，そこからエモさを感じることは結構な頻度で得ることができます．
コンテンツ，といえば，僕のこのアイコンも僕の発言の雰囲気からベスフレユーザーに作成頂いたものです．自分自身が想像していなかった角度で得たものが多い一年間となりました．
また，Mastodonの枠を超越しますが，オフ会文化もあります．投稿を重ねていくうちに仲良くなったユーザー同士になったらオフ会で対面すると，また新たな発見や自分の改善点などを見つけて自分磨きにも応用ができます．
これに対しての根拠は，取捨選択を行ったユーザーの集合やリア友の集合の輪は自分自身に近いものになりがちですが，混沌を極めたベスフレだからこそ，よりディープなランダム性の先にあるユーザーの物差しで自分を図ることができるためです．
オフ会文化がベスフレ内で回数を踏んで洗練されているので，ある程度の安全性があると思います．
Conclusions
自分の新たな趣味探しや，仲間探し，世界観の発見を目的としたインスタンス選定をしていて，将来的にオフ会もしてみたいと思うなら，ベスフレは良い候補となるでしょう．
いつも仲良くしてくれるベスフレの皆さん，ありがとうございます．これからも宜しくお願い致します．(アドカレレギュレーション，friendsへの感謝要素回収)
いかがでしたか？
参考になったと思ったら筆者に食べ物をプレゼントしてあげましょう(アドカレレギュレーション，クリスマス要素回収)
ちょっと欲しいな，リストではなく，生命維持活動のための食料なので本格的に欲しい物リストです．
以上で，アドカレレギュレーション，ネガティブにならないこと◎，公衆良俗に反しない◎ 全項目を達成しました！
